午前中、船橋市が開催する住宅無料相談会に来たF様の耐震診断を行ってきた。
現地へは構造の先生と2人で伺うことに。
早速、F様に話を伺うと以下の様な内容であった。
「地震がおきると倒れてしまうのか?また、補強には相当費用がかかるのか?
費用がかかるようであれば今後立て替えも考えている」との事でした。
なぜそれほどまでに地震によって家が倒れる心配をするのかを聞いてみると、台所付近の柱が傾いていて、床も傾いているために不安になったそうだ。
家の設計図を借り、いろいろみていると、結構な数のスジカイが入っていた。
また、公庫を利用しているためそれほど耐震性が劣るとは思わなかった。
話を伺った後、床下や天井裏の調査で確認できるスジカイは図面に記載してある1/3程度しか入っていない。
また、かすがいなどの金物も見当たらなかった。
これはかなり耐震性が劣るかも・・・と思いつつ調査を行う。
その後外壁のチェックをし、内部の状況を調査する。
柱や、壁、床の傾き等をみていると台所付近の柱は確かに傾いていた。
また浴室の出入り口の床はかなり傾いている。
浴室周りの基礎は風化が激しく、かなり弱っているように感じた。
実は10年ぐらい前に浴室のリフォームをしたそうだ。
しかし基礎はいじっていない。
また、床が傾いている原因も直さず施工したのだろう。
ため息が出る・・・
調査が一通り終わり後日、診断結果を持ってくる約束をした。