屋上や、壁面を緑化する際には、屋上緑化助成金交付制度というものがあるそうです。船橋市の場合、屋上3㎡以上に樹木を植栽する際に要する経費の2分の1を助成するとあり、壁面ですと、2メートル以上連たんしてツタ等を植栽する際に要する経費の2分の1を助成する(限度額5万円)とありますので、緑化をお考えの方は、利用してみるのも良いですね。はせがわ
窓の省エネ、リフォーム減税
耐震補強 『減災』という考え
先日報告してきましたK様に補強案を持っていき内容の説明をしました。
1階X方向の0.67を1.0にするには金額が張ってしまうことが多く、今回の案件も200万円を超える金額となりました。
ただ、船橋市の場合、最大で50万円の助成をしてくれるので施主にとってはありがたい制度です。
しかし話をしていくと補強工事ができないという方向に進んでいきました。
というのもご自宅でご主人を介護しているため一時、施設等に行かれたほうが良いですよというと、それはできないということになったためです。
今回の補強案は内部の壁に耐力壁を作る方法をとったため、埃や作業時に出る音の問題で住まい手に負担がかかります。
ましてや寝たきりの人がいる中での作業となると時間や金額も多くついやしてしまし、結果として高くつくことになります。
私たちの最大の目的は大地震に家が倒壊しないことを目的としています。
ではなぜ倒壊しないことが大事なのでしょうか。
多くの場合、建物の下敷きになり命を落とします。このことを防ぐために耐震性能を上げていくわけです。
K様の場合、音と埃の問題がクリアーになれば耐震補強をしたい。
しかし1.0以上評価になるように補強案を考えるとそれなりに工事が大きくなってしまいます。
このような場合、「減災」という考え方で話を進めていきます。
「減災」とは建築基準法を満足する最善の耐震補強を目指すのではなく、住宅の倒壊から人命を守る次善の策で対応しようという考え方です。
上記のような考え方でK様邸の補強案を考えると工事は1日ないしは2日で完了する。
必要最低限で壁や天井を壊さず補強することで埃や音の問題を解決する。
評価はできるだけ1.0を目指す。
いろいろ案を考た末、0.89まで引き上げることまでもって行くことができ、費用も50万円を切る値段にすることができました。
0.89という評価に関しては、「倒壊する可能性がある」ということになっています。
建築士会船橋支部の中でもいろいろな意見がありますが、構造の先生の話をまとめると1.0に持っていくことが前提だが、何らかの事情によりできない場合には『減災』という考え方で行くと0.8以上にはしたいという意見が多く、私もそのうちの一人であり、耐震補強では、『減災』という考え方も取り入れて行うことが一番良いことではないかと考えています。
T様邸 耐震補強工事スタート
昨日からT様邸の耐震補強工事がスタートしました。
今回の案件は船橋市の助成金(50万円の助成金)を使っての工事ですので、お客様にとってはずいぶんと負担が減ったことと思います。
T様邸の建物は昭和46年に建てられた築37年の建物のため老朽化もそれなりに進でいることと、基礎に鉄筋が入っていなかったため、耐震補強は居間をメインに耐力壁を作り、壁をガチガチに強くすることを避け、一箇所の壁が筋交い片掛け程度の強さで考えました。
また、廊下や部屋の床が一部フカフカしている部分があったので床も撤去し点検することにしました。
耐力壁を作るため壁を撤去します。
そして、天井と床もすべて撤去しました。
一通り居間の内部を撤去し終えてから細部の点検しているといやなものを発見してしまいました。
そう、部屋の隅の柱がシロアリにやられていたのでした。
思っている以上に状態がひどく、指を入れるとズブズブ奥まで入って行きます。
柱の反対側から見ると表面はなんでもないのですが、指で押すとフニュフニュし中身がスカスカな状態になっていることをあらわしていました。
いろいろな面から柱の補強対策を考え、最終的には鉄板で補強することになりました。
≪今日の教訓≫
リフォームする際は出来るだけ周囲の点検をすることが重要。
これを怠ると最終的には高いお買い物にもなりかねない。