先日、賃貸物件の修繕でガス警報器が鳴ったので見てほしいとの依頼がありました。
天井についている警報器を確認すると、有効期限が過ぎていましたので、早速東京ガスに連絡して確認すると、有効期限が過ぎたものの中には誤作動を起こすものがあるとのことです。
ちなみにガス警報器の交換時期は5年だそうです。
「早い!」というのが実感でした。
マンションの場合には警報器が作動すると、管理人室につながり、消防車の出動につながります。
何事もなくてよかったですが、誤作動により周りの人に迷惑をかけてしまうものだと改めて感じました。
火災警報器についても同様です。住宅用ですと乾電池式が多いと思います。
古くなると電子部品の劣化や電池切れ等で火災を感知しなくなったり、故障しやすくなったりするそうです。こちらは10年を目安に交換をお勧めしています。
ちなみに、2006年からすべての新築住宅への設置義務化になりましたので、交換時期をむかえている方も多いと思います。
また、2011年からは中古住宅を取得した方や以前から住んでいる方は、火災警報器の設置義務化になりましたので、交換の時期がもうすぐだと認識されていたほうがよいでしょう。
総務省消防庁は、火災警報器を設置しない場合に比べて焼損面積や損害額はおおむね半減、死者も3分の2に抑えられていると分析しています。
そして、住宅火災では毎年約1,000人が死亡し、その理由の多くが逃げ遅れであり、
犠牲者の7割が65歳以上の高齢者となっています。
その中でも就寝時間帯の被害が多く、火災警報機は火災の早期発見、消火及び避難につながり、命や財産を守るのに有効ですので、しっかりと交換時期を確認したいものです。