【実例解説|2025年版】レンジフードの換気ダクト施工不良と対策 — 市川市・船橋市の事例

千葉県市川市・船橋市を中心にリフォームを手がける当社です。
見た目の美しさだけでなく、内部の「換気経路」や「配管の納め方」まで丁寧に確認することが、安全で長持ちするリフォームには不可欠です。
以下は当社が実際に対応したマンションのレンジフード交換事例から学んだ、注意点と対策です。

現場で見つけた違和感:狭いスペースにダクトが収まっている

現場は団地タイプのマンション。見た目は新しいキッチンでしたが、レンジフード脇に約15cmほどの狭い空間がありました。


通常は20〜25cmほどの余裕を見てダクトが収まることが多いため、「この中でどうやって排気経路を確保しているのか?」が最初の疑問でした。

調査で判明した問題:サイズの不一致で強引につないでいた

詳細に確認したところ、直径150mm相当の排気経路を、直径100mmの配管に無理につないでいました。

見かけは納まって見えても、内部では排気抵抗が増え、換気性能が低下するリスクがあります。

加えて接続箇所が専用金具で処理されず、アルミテープでの固定だけだったため、安全性や耐久性に懸念が残りました。

この施工がもたらす影響

  • 排気力の低下により換気効率が落ちる
  • ファンやモーターに負荷がかかり寿命が短くなる
  • 結露やカビ、悪臭の原因となる
  • メーカー保証の対象外となる可能性がある
  • 虫や小動物の侵入リスクが上がる

2025年に押さえるべき基準と確認ポイント

2025年時点では、省エネ基準や換気性能への注目が一層高まっています。以下の点は必ずチェックしてください。

  • 製品の仕様に合った排気口径で施工されているか
  • 接続部に認定金具や適切なシール材が使用されているか
  • ダクト経路の曲げ半径・勾配が適切か(過度な曲げがないか)
  • 施工前に既存経路の再調査が行われたか
  • 施工後の排気性能確認(風量測定など)をしているか

視点を変えた対策例(現場で役立つ発想)

「スペースが狭い」=「無理やりつなぐ」ではありません。少し違う角度から考えると実務的な解決が見つかります。

  • 別ルートでダクトを回す設計にして干渉を回避する
  • 必要なら構造の一部(壁や幕板)を改修して通しやすくする
  • 小型で高効率な換気ユニット(ターボ型など)を検討する
  • 特注の継手や短尺ダクトで安全に納める

リフォーム業者を選ぶときの【2025年版チェックリスト】

これから依頼する際に、現場での判断力と誠実さを見極める実務的なチェックリストです。
市川市・船橋市での依頼を想定して、実務で効く項目に絞っています。

  1. 現地調査と説明
    工事前に必ず現地を見て、換気経路や既存の配管状況を写真付きで説明してくれるか。
  2. 見積りの明瞭さ
    使用部材・接続方法・必要な追加工事が明記されているか(曖昧な「現場判断」は要注意)。
  3. 資格と経験
    建築士・電気工事士・管工事技術者などの関係資格を持つ担当者がいるか。
  4. 施工品質の証拠
    過去事例の写真や、施工後の風量測定などの検査結果を提示できるか。
  5. 保証とアフター対応
    施工保証が明示され、問題発生時の対応フローが明確か。
  6. 社員教育・研修
    社内で定期的な技術研修や安全教育を行っているか。
  7. 第三者の評価
    口コミだけでなく、自治体や業界団体の認定・登録があるか確認する。

まとめ:表面だけで決めない。内部の正しさが安心を作る

この事例から学んだ核心は、「見える仕上がり」より「見えない施工の正しさ」が住まいの安心を作るということです。
市川市・船橋市の皆さまがリフォーム会社を選ぶ際は、ぜひ上記チェックリストを活用してください。
当社も内部の品質を最優先に、地域の安心を守ってまいります。

※この記事は当社の実例を基に、2025年の基準や注意点を踏まえて再構成したものです。実際の施工は個別の現場条件により異なりますので、詳細は現地調査でご確認ください。

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