高齢の女性一人が安らぎある余生を過ごすために その3

資金面でのことについて少し掘り下げていきたいと思います。

その2 でも書きましたが、マンションには修繕積立金というものがあります。ほとんどの場合、毎月納めることになります。

もし、購入したマンションを売ることになった場合、今まで納めた修繕費はどうなるって考えたことがありますか?

あまり考えたことがないと思いますが、今まで貯めた修繕費は売却時に返還されることはありません。言い換えれば、マンションにそのまま残していくことになります。

人気のある駅で利便性が高いマンションでは希少価値も付きますのであまり考えなくてもよいかもしれませんが、一般的には築が古くなればなるほど価値は下がっていきます。仮に毎月15000円の修繕積立金とすると、1年で18万円、10年で180万円にもなります。

戸建ての場合には修繕積立金というものがありませんが、同じ感覚で貯蓄しておくとマンションの場合と比較してどうなるかが理解できたことと思います。

【まとめ】へ続く・・・

高齢の女性一人が安らぎある余生を過ごすために その2

将来にわたる経済的リスクを少なくするための一つに持ち家をお勧めしました。

持ち家としては「戸建て」または「マンション」がありますが、どちらを選んだらよいのかが問題です。

ここで選ぶ際の基準になるものがいろいろあると決まりません。

私が今まで仕事を通して感じるのは、「万が一の出来事があった時に解決できる」ということに重きを置いて決めていく方が良いのではないかと考えています。

例えば

  • 家族の一人が病気になり、お金が必要になった時
  • 住まいの補修に大きな費用が掛かるとき

など、不意に出で行く出費の時を考えることが大事だと思います。

マンションの場合、返済が終わっても管理費や修繕積立費は毎月かかってきます。千葉県の西部地域でいえば3LDKタイプだと両方合わせて2万円~4万円程度になるかと思います。
また、払いたくなくとも臨時の出費で修繕費を支払うことも覚悟しなければならない時もあります。

戸建ての場合には基本的に管理費や修繕積立費というものはありません。
本来であれば計画的に修繕費を積み立てていくことが望ましいところですが、自分が我慢できれば修繕しなくてもよいのが戸建てになります。

この違い、切羽詰まったときにあなたがどう感じるかが問題になります。

私たち一般的な収入で生きていく人の多くは、悪く言えばギャンブル性が高い暮らしをしていると捉えることもできます。万が一何かがあると、今までの生活を維持することが出来ず、転落していく方々を間近で見てきました。

収入は安定し、家族は大きな病気もしない。家も多くの費用をかける補修などはないと・・・
そんな安心の保障はどこにもありません。

わたしは最低でも雨風がしのげる家があれば何とかなると考えています。
快適性や優越感を求めているときりがありません。
けれども多くの方が暮らしていく場所だけは確保したいと願っているはずです。

資金面のことで考えるならば戸建てをお勧めします。

その3へ続く・・・

高齢の女性一人が安らぎある余生を過ごすために その1

女性の老後

以前にも書きましたが、弊社で仕事をさせていただいた方、そして私が育った地域では一人暮らしの高齢女性が目立つようになってきました。

悪く言ってしまえば、男性のほうが早く天国に行ってしまうこのご時世。女性の平均寿命も87才とどんどん伸びています。

ここからが本題です。

今のご時世、長生きしてしまうとそれなりのお金が必要になります。今までしっかりと蓄えてきた方には問題はないと思いますが、そうでない方にとって、これからの安らぎある余生を過ごすためには資金面でいろいろと考えていくことがとても重要になります。

一般的に考えると、高齢になってお金を稼ぐことは大変なことです。多くは蓄えている財産で賄うことになるでしょう。特に家の修繕費や突発的な補修費は高額になることが多いものです。わかっていれば計画的にお金を貯めることもできますが、去年の台風のように突発的に多大な被害が出るとも限りません。

そこで考えなければいけないのが、将来にわたる経済的リスクをできるだけ少なくすること。

まずは、住まいは賃貸ではなく、持ち家にすることをお勧めします。賃貸のオーナー、保証会社は高齢者をあまり好まないことが多く、入居もすぐに見つからないケースも見られます。今後、空き家やアパートの空室も増えるからそんなことはないと言われるでしょうが、現実はそうでもありません。人生の最後を迎えた賃貸物件では次の方に貸すことが難しくなることが大きな要因です。

安心した安らぎある生活を望むのであれば、持ち家にこだわりたいところです。

しかし、持ち家だと修繕費等がかかるのではないか?

ここは、いつも言っているように「火災保険」がポイントになります。火災保険でほとんどの被災した箇所の補修をカバーできることを知ってください。

いや、でも火災保険の費用も支払うから大変だ!という方もいらっしゃると思います。

実は火災保険費用を安くする裏技があります。ここで書くと保険やさんも嫌がるので書きませんが、どうしてもという方にはアドバイスしています。

その2へ続く・・・


住まいの点検は2年ごとが最もコストがかからない。

以前の記事で

【家の修理】メンテナンス費用を抑え永く安全で愉しく暮らすために

と書かせていただきました。

メンテナンス費用を抑え、永く安全で愉しく暮らすためには、目安として2年間隔で定期的に点検をし、火災保険を申請して修理していくことをお勧めしたいのです。

【家の修理】メンテナンス費用を抑え永く安全で愉しく暮らすために より

なぜ2年間隔で点検をするのか?その理由をお話したいと思います。

火災保険で認定される事故は、基本的に3年という時効があります。

保険会社によっては甘くみてくれることもありますが、3年を過ぎた事故に関しては、火災保険は使えないと思ってください。

そのため、家の点検は2年がベストということにつながるのです。

市川市の方は罹災証明書を手に入れてください!

台風15、19、21号で被災されて方は、損傷の大小にかかわらず罹災証明書を手に入れてください。

罹災証明書とは、地震や台風、豪雨などの自然災害や火災などで住居が被害を受けた際に、 家屋の被害状況を「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」等に分類して、 認定・発行される証明書のことです。また、自然災害による被害の場合には市町村役場などの自治体が罹災者の申請を受けて罹災証明書を発行します。 発行された罹災証明書は主に、各種被災者支援制度が適用できるかどうかの判断材料として活用されます。

一般的に家の被害が 「半壊」 以上であれば支援を受けられることが多いのですが、今回の災害に関しては各市町村で独自のルールで支援しています。

例えば、市川市では災証明書の判定結果が「一部損壊」でも見舞金を出しています。ちなみにお隣の船橋市では「半壊」以上で見舞金が出ます。

また、罹災証明書を取得している方には今後、義援金として支援があると聞きました。

その他にも固定資産税、国民健康保険の減免、住宅の修理を一部負担してくれる等いろいろな支援があります。

最後にもう一言、 数万円程度の小さな補修費でも被災したことになります。たいしたことと思わず被災した方はぜひ罹災証明書を取得することをお勧めします。

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