耐震補強の記事について一言


ネットで配信している読売新聞に『耐震決め手は「だぼ」』という記事がありました。
まとめると、実験では、震度6強の揺れに相当する圧力を横からかけたが、だぼが板のずれを抑え込み、壁は水平方向にゆがんだものの破壊を免れた。圧力を抜くと元に戻り、片掛け筋交いの耐力壁よりも3倍ほど強いとのこと。
記事には実験最中を写した写真が2枚あり、そのうち1枚には、横から圧力をかけていて耐力壁がかしいでいる写真でした。
記事には破壊を免れたとありますが、よ~く見ると土台の一部が浮き上がりポッキと折れています。
果たしてこれで破壊を免れたといえるのでしょうか?
確かに壁自体の損傷は見受けられませんが、この耐力壁によって土台が折れるほどの力が伝わったという事になります。
言い換えれば、一部の壁をすごく強くする事で弱い部分にひずみが出てしまいます。
耐震補強設計をするにあたり、上記のことを意識する先生としない先生がいます。
確かにひとつの壁を最大まで強くすれば耐力壁の新設箇所が減り、結果的に金額も安くなります。しかし、その弊害として弱い部分にひずみが出るということ。
そのため私が耐震補強設計をするときは、ほどほどの強さの耐力壁をバランスよく配置する手法をとります。
たとえるならば、30人31脚。
すごく体力があり、力がある子が数人でひっぱっていったとしても、まわりの子達は付いていく事が難しく、最悪はバランスを崩し転倒してしまうでしょう。
しかし、程よく力を身につけた子達をバランスよく配置する事で優勝は出来なくともかなりいい成績がのこせます。
このように耐震補強設計は先生方の考え方によってちがいがでます。
ぜひとも耐震補強設計を依頼する場合には、どのような趣旨で補強するのか聞いたうえで判断したいものです。

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耐震診断の評点1.0で本当に安心なのか?


専門家によると、25年以内 にM7クラスの 首都直下型地震 が起きる確立は 70% だそうです。(2005年7月に国の防災基本計画を立案する「中央防災会議」の「首都直下地震対策専門調査会」が発表、発表時は30年以内)
3月11日に起きた「M9.0の東日本大震災」、震度は最大7。
国は関東直下型地震では、震度6強を想定しているそうで現在の耐震診断も震度6強に合わせて作ってあります。
それでは震度6強に合わせて作っている耐震診断で評点1.0の耐震補強を行うと地震が起こった際、建物はどうなるのか?
震度6強程度の地震が発生した場合、倒壊は免れますが、家が1/50~1/10程度傾き、内外壁の大きな剥落、柱の傾きが大きいため、継続使用不可で修復困難な状況になります。
万が一、震度7程度の地震が発生した場合は、残念ながら倒壊してしまいます。
以上の事からいえることは、評点1.0とは、震度6強において人命が失われるほどの被害は受けないという状況で、その後、実際に住める確率がかなり低いか、修理しても相当な金額になるかを示しています。
人は命が助かると、「命が助かっただけ、ありがたい」といわれますが、実際にはその後の生活をしていくための欲が出てくるものです。
特に資金面での葛藤が起きてくると思います。
では、今後起こるであろう地震に対してどのくらい補強すれば良いかという問題があります。
評点1.3では震度6強で中破、7で大破
評点1.6では震度6強で中破、7でも中破

評点1.9では震度7においてでも小破になります。
評点から考えると最低でも評点1.3はほしいところです。
なぜなら、国は関東で起こる地震を6強と想定しているからです。
欲を言えば1.6まであげればさらに良いでしょう。
このように、評点1.0では地震が起こったあとを安心して暮らすことは難しことだとご理解できたと思います。
確かに評点を1.3にすることで工事費用は上がります。
このバランス感覚が難しいですが、費用が出せるようであればできるだけ評点をあげる事が最終的には得策ではないでしょうか。

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建物は震度いくつまで耐えられるのか? その3


もう一度おさらいをすると、
耐震診断で0.4の評点だった場合 には
震度6弱で倒壊 の恐れが出てくる事になります。
また、震度5強 においては 『大破』 の恐れがありますので、
建物の倒壊は免れたとしても継続して住むにはかなり難しいという状況になります。
3月11日におきた「東日本大地震」による千葉県の震度は2から大きところで6弱でした。
震源地から離れていても地震の規模が大きいと6弱という地震がやってきます。
万が一、自分の家が被災したならばと思うとぞっとしてしまいます。
まして0.4という評点であればすぐにでも補強しなければ命が助かったとしても、その後の生活をしていくために対する資金の問題へとなるでしょう。
実際に被災された方にお伺いして話しを伺うと、「家を直すための資金で困っている」という話を聞きました。
今後しばらくの間は余震が続くと思われます。
そして余震で倒壊しやすくなってしまった建物も出てきていると思われますので、できるだけ早く耐震診断をし、結果が悪いようであれば耐震補強をするなどして今後の計画を建てるようお勧めいたします。

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エコライフ通信ができました!!


「エコライフ通信」春号ができました。
今週中にはお届けできると思います。
地震で被害にあわれた方を思いますと、お届けすることが果たしていいものだろうかと、
社内でも話があがりました。
そして、その結果、一歩でも前に踏み出すと言う意味でも、お客様に発送させていただく事となりました。
お手元に届きましたら、ぜひご覧になってください。
エコライフ通信2011年春号-1 コピー
sanada

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建物は震度いくつまで耐えられるのか? その2


では震度6弱で倒壊する家とはどのような建物なのか?
基本的に建物の外観で判断する事は出来ませんので、現状の耐力がどれだけあるのか判断するため、耐震診断をすることになります。
その耐震診断で出た評点で倒壊の可能性がどのくらいあるのかが分かるのです。
今までの耐震診断をしてきた結果をみると、0.4~0.8の間の評点が多く、
どの物件も満足した数値を確保できない建物が多いと感じます。
ここで0.4や0.8とはどのような意味を持っているのかを少し説明すると、
今の耐震診断は震度6強において倒壊しない事を前提としています。
その評点が1.0という数値になります。
では1.0以下の場合にはどのようになるのか、各評点の意味を解説すると
1.0の評点の意味は
震度7は倒壊、6強にて大破、6弱にて中破、5強にて小破になります。
0.7の評点の意味は
震度7は倒壊、6弱及び6強にて大破、5強にて中破、5弱にて小破になります。
0.4の評点の意味は
震度6弱以上は倒壊、5強にて大破、5弱にて小破になります。
上記の事から0.4の評点の建物は、震度6弱で倒壊の危険性があります。
また、『大破』、『中破』、『小破』とは
『大破』:家の傾きが1/50~1/10 
     内外壁の大きな剥落、柱の傾きが大きいため、継続使用不可で修復困難な状況。
『中破』:家の傾きが1/100~1/50 
     内外壁の仕上げに大きなひび割れが入る。瓦が落ちる。かなりの修復費用が発生する状況。
『小破』:家の傾きが1/200~1/100 
     土台と基礎の境目や窓の周辺部等にひび割れが発生する。修復可能な状況。
以上が評点と損傷度の関係になります。
その3に続く・・・

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