耐震補強の記事について一言


ネットで配信している読売新聞に『耐震決め手は「だぼ」』という記事がありました。
まとめると、実験では、震度6強の揺れに相当する圧力を横からかけたが、だぼが板のずれを抑え込み、壁は水平方向にゆがんだものの破壊を免れた。圧力を抜くと元に戻り、片掛け筋交いの耐力壁よりも3倍ほど強いとのこと。
記事には実験最中を写した写真が2枚あり、そのうち1枚には、横から圧力をかけていて耐力壁がかしいでいる写真でした。
記事には破壊を免れたとありますが、よ~く見ると土台の一部が浮き上がりポッキと折れています。
果たしてこれで破壊を免れたといえるのでしょうか?
確かに壁自体の損傷は見受けられませんが、この耐力壁によって土台が折れるほどの力が伝わったという事になります。
言い換えれば、一部の壁をすごく強くする事で弱い部分にひずみが出てしまいます。
耐震補強設計をするにあたり、上記のことを意識する先生としない先生がいます。
確かにひとつの壁を最大まで強くすれば耐力壁の新設箇所が減り、結果的に金額も安くなります。しかし、その弊害として弱い部分にひずみが出るということ。
そのため私が耐震補強設計をするときは、ほどほどの強さの耐力壁をバランスよく配置する手法をとります。
たとえるならば、30人31脚。
すごく体力があり、力がある子が数人でひっぱっていったとしても、まわりの子達は付いていく事が難しく、最悪はバランスを崩し転倒してしまうでしょう。
しかし、程よく力を身につけた子達をバランスよく配置する事で優勝は出来なくともかなりいい成績がのこせます。
このように耐震補強設計は先生方の考え方によってちがいがでます。
ぜひとも耐震補強設計を依頼する場合には、どのような趣旨で補強するのか聞いたうえで判断したいものです。

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