前回お話しました「免責金額(自己負担金)の額を考える」に関して、もう少し掘り下げていきたいと思います。
今回の台風でも、窓ガラスが割れた案件は瓦の損傷に続き多くありました。そして窓ガラスが割れただけの案件は弊社が扱った案件では皆無です。言い換えれば、窓ガラスが割れた案件はそれ以上に被害が出ているということになります。
ガラスが割れる原因はほぼ何か物が当たった場合に割れることが多く、風圧で割れるということはそれほど多くはありません。物が当たった場合、その周辺部も損傷していることが多く、修理費もそれなりに高くなります。
仮に窓ガラスの交換とサッシの補修の修理が必要だとした場合、10万円前後の修理費と仮定します。臨時費用保険金を30%のもので入っていれば、13万円程度の保険金が出ることになりますので3万円程度は残ることになります。また、臨時費用保険金が10%のものであれば1万円程度が残ることになります。
そして、火災保険会社の多くは「破損・汚損の特約」では免責金額を1万円と決めています。
以上のことから、窓ガラスのみの交換の修理費、臨時費用保険金での加算金額、そして「破損・汚損の特約」での免責金額を考慮すると(その他の理由もありますが)、1万円の免責金額を選ぶことが得策と思われます。
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