家はその時々で変えていくこともあります。


先日、2×4の建物に住んでいる方から相談がありました。大手のハウスメーカーで建てた2階建てで、1階はご両親。2階がご夫婦の2世帯という間取りです。

2階のキッチンは独立型で、リビングには一度廊下に出て、もう一度ドアを開けて入るスタイル。これをLDKの一間に変更するため、間仕切り壁を撤去し、キッチンを対面にしたいとのご相談です。

図面を見ると、撤去したい壁が耐力壁となっており、基本的には撤去できない構造になっていましたので、その事を告げると肩をがっくりと落されたようでした。一応、「建てたハウスメーカーにも聞いてみたらいかがでしょうか?」とアドバイスをしたところ、営業マンがやってきて、図面をコピーして数日後、「間仕切りを取ることはできない」との返事っだったそうです。

弊社では2×4工法は取り入れていませんが、この工法はすごく合理的なんです。基礎も在来と比べると、すごく簡略化されています。そして家自体が強いという特徴を持っています。しかしそのため、大きな間仕切りの変更ができないといったことにもつながります。(決してできないというわけでもないのですが、不向きと思っていただければと思います)

住んでいる方も、そのような話をしていくと、当時家を作る際、2×4とはどのような建物なのか理解していなかったし、大掛かりなリフォームをするなど考えなかったと漏らしていました。

私もこのような仕事をさせて頂き、それなりの経験もさせて頂きましたが、住まいとはその時々で変えていくこともあるという前提で建てるべきだと思いっています。そのため、大手のハウスメーカーの家は、私から言えば商品であり、気に入れば問題はないですが、オリジナルの商品を改造をするということは、無理が生じる可能性があるということです。

たとえば車。トヨタのクラウンを買ったとします。しかし、途中で家族の状況が変わり、子どもやご両親等が一緒に住むことで大人数が乗れるワンボックスに変更したい時、クラウンを改造するより、新たなワンボックスを買った方が金銭的に考えても得策です。

しかし、家は5年や10年で交換とはいかないのが普通。そのため、その家をその時代に合わせて変化させていくことが必要になることは想像がつくと思います。

決してハウスメーカーの家がダメだとか、2×4の家がダメだとかではなく、「家を商品として考える」のか、「家は家族と共に育てていく」のかの違いがあることを認識したうえで選ぶべきではないかと思います。

 

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