前々回のお話で、キッチンのつまりのお話をさせて頂きましたが、そのOBのM様から、今度はお風呂の排水口に水が溜まっているとのこと。なにかが詰まっているようで見に来てほしいとのご依頼を受けました。
早速時間を作りお伺いし指摘箇所を見てみると確かに水が溜まっていました。しかし、詰まって溜まっているわけでなく、もともと溜まる仕組みになっている場所でした。
それはトラップといわれるところで、ニオイや害虫等の侵入を防ぐ役割を持たせている場所です。
よほど、キッチンの詰まりが心に残っていたのか、悪い方に連想してしまい、不安になったということです。
説明をすると、ほっとしたようで、自分の勘違いに少し照れながら、「また何かあったら声をかけるわね!ありがとう!」とお言葉をいただき一件落着。
また、別の案件で、網戸1枚の張替のご依頼があり、ご自宅までお伺いした時のことです。
S様は高齢者の女性の方で1人暮らしが長いとのこと。弊社の本社近くの方で、私の母のご縁で紹介されました。よくよくお話を伺っていると、3年前ぐらいから網戸がボロボロになり、自分でテープや隙間を埋めるクッション材を買ってきて何とかしのいでいたそうです。
なぜ、今まで網戸を張り替えなかったのかを聞いてみると、「たった1枚なので頼むことができなかった」。それであれば、他の網戸もそれなりになっているので、すべてを張り替えてもらえばとも思いましたが、この年代の方は、壊れていなければお金をかけることはもったいないと判断してしまう方が多いのも事実。
いろいろとお話をしていく中で、私がたった1枚の網戸の件で来てくれたことに、とてもありがたく感じてくれたみたいで、網戸を引き上げる時に、「今年の夏は、窓を開けることができるわ!」とポツリ。わざわざ四国から取り寄せたそうめんを紙袋に入れ「これ食べてね!」とかなりの量をいただき、「本当にありがとうね!」と言葉も頂きました。
言っちゃ悪いですが、費用は数千円。利益度外視です。たった1枚の網戸の張替でこんな言葉が聞けるなんて思ってもみませんでした
普通に考えれば、そうめんを渡さず、その費用で張替もできますが、心がお金の価値観を作るのだということ改めて感じました。
不安や悩みの解決がすべての始まりでもある事。そして、私たちはそれを解決するから喜ばれ、お金も頂ける。
久しぶりに人の温かさを感じさせていただきました。
50代からのリフォーム
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