耐震診断の評点1.0で本当に安心なのか?


専門家によると、25年以内 にM7クラスの 首都直下型地震 が起きる確立は 70% だそうです。(2005年7月に国の防災基本計画を立案する「中央防災会議」の「首都直下地震対策専門調査会」が発表、発表時は30年以内)
3月11日に起きた「M9.0の東日本大震災」、震度は最大7。
国は関東直下型地震では、震度6強を想定しているそうで現在の耐震診断も震度6強に合わせて作ってあります。
それでは震度6強に合わせて作っている耐震診断で評点1.0の耐震補強を行うと地震が起こった際、建物はどうなるのか?
震度6強程度の地震が発生した場合、倒壊は免れますが、家が1/50~1/10程度傾き、内外壁の大きな剥落、柱の傾きが大きいため、継続使用不可で修復困難な状況になります。
万が一、震度7程度の地震が発生した場合は、残念ながら倒壊してしまいます。
以上の事からいえることは、評点1.0とは、震度6強において人命が失われるほどの被害は受けないという状況で、その後、実際に住める確率がかなり低いか、修理しても相当な金額になるかを示しています。
人は命が助かると、「命が助かっただけ、ありがたい」といわれますが、実際にはその後の生活をしていくための欲が出てくるものです。
特に資金面での葛藤が起きてくると思います。
では、今後起こるであろう地震に対してどのくらい補強すれば良いかという問題があります。
評点1.3では震度6強で中破、7で大破
評点1.6では震度6強で中破、7でも中破

評点1.9では震度7においてでも小破になります。
評点から考えると最低でも評点1.3はほしいところです。
なぜなら、国は関東で起こる地震を6強と想定しているからです。
欲を言えば1.6まであげればさらに良いでしょう。
このように、評点1.0では地震が起こったあとを安心して暮らすことは難しことだとご理解できたと思います。
確かに評点を1.3にすることで工事費用は上がります。
このバランス感覚が難しいですが、費用が出せるようであればできるだけ評点をあげる事が最終的には得策ではないでしょうか。

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