損害や被害があった箇所が発見でき、火災保険の申請ができれば良いですが、なかなか一般の方が気づくというのは難しいようです。特に2階以上の樋や屋根の破損や天井・壁にできたシミ等に関してはわかりにくく、発見しづらいものになります。また、「こんなことまで保険が適用なるの?」という事例を知らず、申請をしない例も多々見受けられます。特に多い事例は外構のフェンスやブロック塀にできた誰にされたかわからない傷や破損、伸縮門扉の破損が目立ちます。そして、保険代理店もあまり理解していないのが、「水漏れ」になります。よく聞くのが、水道管が劣化していて漏れているからダメという事例です。私の経験からすると水道管の水漏れで認められなかった例はありません。ちなみに、水道管の修理費は出ませんが、水で濡れて損傷した部分を直す費用が出ます。この費用が結構掛かるんですよね。他にもテレビで見て、お店のシャッターにペンキでいたずら書きをされて、直すのにお金がかかったという場面を見るたびに、「それは火災保険が認められるのに、もったいない」と見つつ、保険屋さんは教えてくれないのかなと思ってしまいます。
まとめると、「建物に関するリスクが現実のものになってしまった場合に、それによって生じる経済的な損失に備える」には、
・内容を理解し、火災保険に入る
・建物に傷や破損、異変個所を見つけられるプロがいる
・火災保険を十分理解し、認められる多くの事例を知っているプロがいる
この3つが重要なポイントになります。
ご自身でできることは、内容をしっかり理解した火災保険に入ること。そしてちょっとした異変や不具合があれば、プロにすぐ相談してください。
そうすることで、万が一起こりえる経済的リスクに対応ができ、出費を抑えることができると思います。