今回はアパートの鉄骨階段の補修をアップしてみます。
昔はアパートの階段や廊下といえば、鉄製で作られたものが多くありました。
鉄は丈夫な素材ですが、防水対策をきちんと施さないと劣化が早まるという側面も持ち合わせています。
今ほど塗装素材の機能性が高くなかった時代に造られたものですと、雨水などが隙間などから入り込み、劣化するという状況が起こります。
今回の案件も、踏板の部分はモルタルが打ってある仕様になっています。このような場合、鉄とモルタルとの境から水が入り、最終的に鉄部分を腐食させることにつながります。
あまりに腐食がひどかったため、本当は階段を作りなおして階段ごと交換も検討しました。
しかし、
- 特殊な形をしていること
- 家の本体から控えを取っていること
- おもに錆びがひどいのは踏板とその接合部分であること
という点から、すべての踏板の交換が最善であると判断しました。
また、踏板の上にモルタルを打つ仕様は住んでいる方のことも考え(時間がかかるため)、縞板(チェッカープレート)仕様にしました。
モルタルを打った仕様のほうが足音の響きが和らぐため、以前は多く採用されましたが、施工時間と費用面から現在では鉄板に塩ビシートを貼る仕様も多くみられるようになりました。
最後は塗装して完成です。
弊社はもともと鉄骨工事から始まった建築屋さんです。
基礎部分の鉄骨工事から始まり、住宅にもっと深く関わっていきたいと、内装やエクステリア等、広く住宅に関する実務経験を、コツコツと積み上げてきました。
そしてより安心できる住宅を創るには、確かな知識も必要であると確信し、一級建築士の資格を取得。
今では、確かな仕事が認められ役所関連の工事も請け負えるようになっています。
鉄骨工事ができる建築屋さんは周りを見渡してもそうそういません。
そのためお客様は、一般の方以外にも、弊社と同業の工務店さんやゼネコンさん、そして工場を持っている会社さんなど多岐にわたります。
幅広い層のお客様からは、暮らしに関する多くの情報が入ってくる特徴があります。
この情報をリフォームに取り入れることで、弊社の強みである『経済的リスク』『精神的リスク』を軽減する提案ができ、安心した暮らしを皆様にお届けできる会社であることを自負し、頑張っています。