本当に求めているものとは、そして本当の幸せとは何か考えさせられました


本日は、以前耐震補強や内外装のリフォームをさせていただいた習志野のT様にお伺いさせていただきました。
実はよばれた原因は屋根や木部の塗装が一部剥げているというクレーム。
塗装してまだ2年しかたっていないため、最終的にもう一度弊社で施工させていただく段取りを組みました。
現場を見終わり、居間でお客様とお話をさせていただき、現状の生活スタイルやリフォーム後の感想等をお聞きした際、いろいろ考えさせられる話しの内容でしたのでご紹介したいと思います。
最初にさせていただいた工事は2008年。
当時、耐震補強工事を建築士会が窓口になっていた船橋市の住宅相談に来られた方でした。
ご縁があって、私が担当することになったのが最初の出逢いでした。
家族の中には高齢者の方もいらっしゃって、工事にはとても気を遣った覚えがあります。
その時は特に感じませんでしたが、その後、おじいちゃまが家内で粗相するようになり、(脳梗塞の後遺症といっていました)お母様をはじめ、娘夫婦、孫たち総出で対応したそうです。しかしつい最近までおじいちゃまの介護をされたそうですが、過労によりお母様が倒れられ、それをきっかけに、特養の施設を利用するようになったそうです。
考えさせられました・・・
一番心に刺さったのは、「人の尊厳」ということ。
当時のおじいちゃまの状況をお伺いすると、常に心を許していたのはパートナーであるお母様だけ。娘には心を許さなかったそうです。
なぜ?と思い、理由を聞いてみたところ、
親として粗相するはずかしい姿を娘には見せたくない、そしてその思いが日増しに増すことでいつしかおじいちゃまの心まで閉ざしてしまったそうです。
その後、軽度の認知症にまで発展し、ますます心を閉ざすことに。
先にも書いたように、お母様が倒れ入院し、見るに見かねて娘が施設に連れ行くしかない、と決めたそうです。
お母様は大反対。しかし、娘からは日に日に弱っていく母の姿がつらかったのでしょう。
しかし、結果的に良かったとも。
それは、おじいちゃまの表情から感じたそうです。
家では見せなかった表情が施設の中ではあったようです。
また、認知症もほとんど出なくなったとも言っていました。
何がそうさせたのか?
それは人としての尊厳、プライドにあると。
当然施設でも人の手をかりて排泄をしていたようですが、気持ちの面で大きく変わったようです。
身内に迷惑をかけたくない。今まで普通にできたことが出来なくなった口惜しさ。まるで赤ん坊のように・・・
しかし、いい方は悪いですが施設では他人の方が世話をしてくれる。
そう、気持ちが割り切れる。ある意味、施設の方は仕事で対応しています。それが良かったのだとも言っていました。
また、施設の方は介護のプロ。相手の気持ちを十分理解して対応していることも重要な要素だとも言っていました。
身内だけで介護する事が一番だと思っていた私にとっては思いがけない事実を知るきっかけとなったのです。
施設もまんざら悪くない。そう思えるようにもなりました。
実は今の今もお母様は罪悪感を持っているそうです。しかし、今のおじいちゃまの明るくなった表情や姿を見て少しづつですが気持ちも変わってきたとも言っていました。
自分のことは自分でしたい。
当たり前の事を当たり前にしたい。
こんな基本的なことができなくなったことで自分が嫌になってしまう。そして周りに対する感情さえも変えてしまう。
相手の尊厳を守るためには、相手を知り、理解し、信頼して
行かなければならないこと。
こんなことに全然気づきませんでした。
このことを知って、もっともっとより暮らしやすいとはどうゆうことなのか、どうしたら暮らしでの悩みを解決できるのか。
本当に必要なものを改めて教えていただいた一日でした。
ありがとうございます。
社長

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